第44話 後ろの人

著:マサ ◆B99ftGuJKU  時刻:00:13:02

152 :代理投稿 ◆100mD2jqic :2010/08/21(土) 00:13:02 ID:9FhPPqS70
マサ ◆B99ftGuJKU 様 代理投稿

【後ろの人】1/2

これは私が学生時代に友達の家で飲んでいるときの話。
テレビで怪談話をやっていたので、私たちも怪談話をしようということになった。
各々怪談話をしている内に、私はふと背中がゾクッとなった。
気になって後ろを見るも、そこには窓があるだけ。
怖い話をしてるからやっぱり背中が気になっちゃうんだな。と思い、気にしないようにした。
しかし、やっぱり怖いからか、その後も背後を気にして何度も見てしまう。
でも特に何も見えない。
俺はビビリか?と自分に言い聞かせ怪談話に耳を傾けた。
その後何事も無く飲み会は終了した。
その翌日の夜。寝ていた私は寝苦しくなり目が覚めた。
時計を見ると深夜2時すぎ。中途半端な時間に目が覚めて、また寝ようとしたがなかなか寝付けない。
そんなに暑くないのに何で寝れないんだろう?
そう考えている時にふと、部屋の隅に何か気配を感じた。
昨日の夜のような嫌な感じ。気になって隅を見てみると。
そこには女性がこっちを見て立っていた。

154 :代理投稿 ◆100mD2jqic :2010/08/21(土) 00:13:46 ID:9FhPPqS70
2/2

私はパニックになり布団を頭からかぶって、ガタガタ震えていた。
恐怖で気が触れそうになりながらも、居なくなってくれ。と、ずっと念じていた。
しかし、部屋の隅にある気配がゆっくりと私のベットに近づいてきた。
そして私の体の上に嫌な気配が来た。絶対に見ちゃいけないと思い、ずっと布団をかぶり続けた。
怖くて時間の感覚が分からなくなっていた。
そして、布団の隙間から少し光が差し込んできた。外が明るくなっていたのだ。
恐る恐る布団から顔を出すと、幽霊は居なくなっていた。
その日私は近所にある結構有名なお寺に、お祓いに行った。
住職さんに「憑いてるね」と言われ、お祓いをしてもらい無事に除霊してもらった。
何で私に憑いたか疑問になって、住職さんに事の経緯を説明したら
どうやら飲み会の席で後ろを見た時らしのだ。
住職さんが「あなたには見えなくても、あっちからは見えてるからねぇ。」
それ以来怖くなったときでも、絶対に後ろを見ないようにしている。
百物語をお聞きの皆さん。後ろに注意して下さいね。
え?もう見てしまってる?

目が合ってないといいですね・・・・・

【完】