著:笹湯葉 ◆bql30XnFgI 時刻:21:48:11
- 26 :笹湯葉 ◆bql30XnFgI :2010/08/20(金) 21:48:11 ID:yruwq7A30
- あれ?
夜も更けてきたことでございますから拙いながらこんなお話を・・・
夜、やはり夏ですからその日も蒸されてしまうと窓を開けておりました。
マンションの三回といえどその日は風がなく独特の蒸し暑さでございました
玄関の隣にある自室で本なぞを読んでいたような気がします。
耳を澄ますと苦手な蛙の鳴き声が聞こえてき音楽を流し気にしないよう努めておりました
ふと、こつ、こつと靴音が聞こえてきます。父が帰ってきたのだと思いました。
ゆっくりこちらに近づいてきます。
驚かせてやろう、そんな悪戯心が湧きました。
電気を消し窓から声をかけてやろうと思ったのです、父の驚いたところを想像すると気持ち
声が良く通りました。おかえり!と声が響きます。
しかし、返事はありません、おかしいと思い窓からちらりと玄関を覗きます。
いない
誰も居りやしませんでした
では、私の聞いた足音はいったい・・・と考えたら急に怖くなり布団にもぐりこみ寝てしまいました。
そんな初夏のころのお話でございました。
ご清聴の程ありがとうございました
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